距離感
いまはどんなものでも大概はどこかの会社からものを買っています。
生産していたり販売だけしていたり会社の在り方は様々ですが、昔のように生産者から直接買うことはかなり少ないと思います。
この作り手と使い手の間の距離が遠すぎて、こだわりやもの(こと)の重要性(使命など)はなかなか消費者には届きにくくなっています。
会社のこだわり、未来像、社会に与える影響(貢献・環境・不利なことも含め)、様々なサービス(補償・保証など)など。
御尤もらしい発信をしている会社は多くありますが、それが本当のことなのか知る術はない(難しい)。
発信をしている会社は真剣に考えているものが、実際に作っている生産側はその考えが希薄という関係性は多々あります。
逆もあったり、全く発信していることと違う行為をしていることも多々ある。
こんな事例があるようです。
われわれは環境問題に真剣に取り組みCO2排出削減のため〇〇の努力をし社会貢献をしています。
が、その会社にものを納める時、運送用の外装の箱に小さな穴があいてる場合受取拒否される。(内装はダメージないのに...)
????!!!!
運送に伴う倍のCO2排出・代金・時間、箱の廃棄・入れ替え作業等々、本末転倒では。
こだわりや使命がこの部分に関わる会社であれば、本来はこのような会社とは取引をしないのが筋。
つまりそういうことです。
発信を信用してもらう為には、真剣に向き合い正直に物事を進める会社になることが必要で、その考えに賛同するもの同士で繋がり、それを真摯にやり続けることです。
また、買う行為で遠くの名の知らない誰かに影響がある可能性があり、それを作り手も使い手も考えてもらえる環境を作ることも重要だと思います。
WIN-WINの関係はそんなにあることではないので、どこかの誰かが泣いている可能性があるのです。
(本来の値段より相当安いものを買う=誰かが本来の賃金より相当低い賃金で労働している)
それも含めて、どこで誰がどのように作っているのかを公開し、作り手と使い手の間の距離を近づけ、発信する側のこだわりや使命が本当の意味で伝わるような流通ができたら良い社会になるのではと思います。
いま効率化は進んでいますがその効率化はとっても短いスパンの話で、長いスパンでみてみると、むしろ遠回りなことをし続けている気がしてならない。
しっぺ返しがいつか来ると思っています。(問題の後回し)
プロジェクトは今は非効率かもしれないですが、近い距離感でものごとの提供をしていきたいと考えています。
コンビニでおにぎりを買った時に、これはどこを信用して僕は買ったのかと思い改めて感じました。